◆活動理念
1.「競争と闘争」ではなく「共生と調和と協調性」
2.「強制と支配」ではなく「自主性と自治」
3.「狭量」ではなく「寛容」
4.「独占と均一」ではなく「共有と多様性」
5.ウソをつかない。他者を思いやる
6.サッカーを通じ生涯の人間性の成長を目指す
◆活動目標
この活動を通じて子どもたちだけではなく、関わり合うすべての人たちが上記の「理念」を共有し「真に豊かな生活とは何か」ということを発信し、将来的には同じ方向性を持つ、より多くの人々とも連携して、全世代の人々の交流が可能となる「サッカーと生き物を中心としたコミュニティ」を創出し「SDGs」の目指す社会の実現に寄与したいと考えています。
■活動状況(2023年度)
2023度の活動日数は189回で約3900名の参加ありましたが、前年度の204回(参加者約4800名)を下回りました。これは2023年11月の千葉県社会人サッカー3部リーグの最終節終了後に活動を「休止」したことによるものでした。活動休止の原因は運営など過度な負担が一部分の選手に集中してしまい、このNPOの理念である「共生と調和と協調性」「自主性と自治」といった考え方とはかけ離れた運営実態になってしまったためでした。こうした経緯を踏まえ今後の社会人の活動については理念を理解し、所属する子どもたちの手本となるような人格を備えた人材の確保を優先して時間をかけて進めていきたいと考えています。
■対外試合の増加
子どもたちの活動については昨年度以上に要望に応じた内容にすることを目指しました。具体的には「対外試合の大幅な増加」です。24回の対外試合を行い、子どもたちの世界を広げていく大きな機会になったと思います。
■交流戦の実施
今年度は全児童を対象に1-2年生と3-6年生のカテゴリーで11月23日(木祝日)と3月23日(土曜日)の2度、「交流戦」を行いました。今回は「子どもたちを中心に」という考え方を徹底するため新たなルール2.3.を設定しました。
1.戦力は均等に(メンバーは実力層別からのランダム抽出で決定)
2.チームにコーチはつかない(戦術、交代などのすべてを子どもたちで決める)
3.観戦するコーチ、保護者を含めたすべての大人たちは試合をしている子どもたちに対して一切の戦術的な指示やプレーに対する
批判的な言動をしてはならない
11月23日の「第4回交流戦」では以上のルールを決めたにも関わらず、思わず「キーパー上がれ」などの指示的な発言もありましたが、おおむねルールは守られて運営されました。1-2年生ではそれほどの影響は見られませんでしたが、3-6年生ではすべての試合で対外試合以上の緊迫した気迫のこもった試合展開が見られ大変に驚かされました。
敗者復活戦など負けても再チャレンジが可能なルール設定で行いましたので、どの試合も子どもたちの「全力プレー」が見られて迫力のある大会となりました。大会終了後に6年生を中心とした子どもたち全員から「もう一度、大会を開催してほしい」という強い要望があり、3月23日にも「第5回交流戦」を行いました。
1-2年生もほぼ全員の参加がありましたので3チームによる総当たりのリーグ戦が実施できましたので、大会らしくなり「一生懸命」な子どもたちのプレーがたくさん見られました。
3-6年生大会は前回同様に子どもたちの「負けたくない」という気迫が伝わってくる激しい攻防のある試合が続き、見ごたえのある大会となりました。この企画を通じて「大人が関与しない」ことの重要性を再認識させられました。子どもたち自身の内面には大きな可能とともに「思いやり」や「優しさ」など、このNPOの理念とも共通する「人間性」なども見られ感動するものがありました。今後もこの企画だけではなく、普段の練習においても「子どもたちを中心に」ということを大切にしていき継続していきたいと強く思いました。
■助成金申請の結果
2019年に「三井物産環境基金」および「地球環境基金」に「自然と生き物をテーマとした環境学習の実施」というテーマで応募しましたが、いずれも不採択となりました。「昆虫教室の継続性には意義を認めるが、地球環境に直結するには距離がありすぎる」「既に定着した虫に親しむ活動の継続であり、環境教育としての広がりが見えにくいことから、助成の優先度が低くなった」などが不採択の理由でしたが、「環境保全に直結するイノベーションの開拓」や「人間の経済活動とつながった環境保全活動」に予算をつけるというようなニュアンスがうかがえ、資本力の無い市民活動レベルのNPOにはかなり高いハードルと感じられました。
2019年の5月に国連の「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)から「人間の経済活動の影響により100万種の生物がこの数十年の間に絶滅の危機にある」と発表されましたが、ほとんどニュースにもならず、その後、北アメリカ、アマゾン、オーストラリアで大規模な森林火災が発生し、さらにアマゾンの熱帯雨林は1分毎にサッカーコート1.5面分が消滅している現状に対してもほとんどの人間が関心のない状況のなかで、今なお「経済発展=環境保全」の成立を求めるのは不可能ではないかと思われます。人間中心の教育ではなく「小さな生き物目線からの環境教育」を通じ「一種だけでは生き残れない」という自然界のモラルへの「気づき」の重要性を理解いただけないのは大変に残念な結果でした。
■自然と生き物をテーマとした環境学習の実施の重要性1982年生まれ
東京大学教養学部卒業
特定非営利活動法人まつどNPO協議会 副理事長・事務局長
松戸市社会教育委員
NPO法人名 | NPO法人 スポーツ&文化振興協会 |
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理事長 | 藤塚 光慶 |
設立年月 | 2016年1月(任意での活動は1997年より開始しました) |
NPO事務局住所 | 〒271-0077 千葉県松戸市根本452番地 篠崎建物401 TEL:047-369-2133 FAX:047-710-7534 mail:sports.and.bunka@gmail.com bunken@ac.auone-net.jp |
問合せなど担当者 | 理事・コーチ・講師 佐藤 敬 携帯:090-3596-9931 |
設立年月 | 2016年1月(任意での活動は1997年より開始しました) |