◆活動理念
1.「競争と闘争」ではなく「共生と調和と協調性」
2.「強制と支配」ではなく「自主性と自治」
3.「狭量」ではなく「寛容」
4.「独占と均一」ではなく「共有と多様性」
5.ウソをつかない。他者を思いやる
6.サッカーを通じ生涯の人間性の成長を目指す
◆活動目標
この活動を通じて子どもたちだけではなく、関わり合うすべての人たちが上記の「理念」を共有し「真に豊かな生活とは何か」ということを発信し、将来的には同じ方向性を持つ、より多くの人々とも連携して、全世代の人々の交流が可能となる「サッカーと生き物を中心としたコミュニティ」を創出し「SDGs」の目指す社会の実現に寄与したいと考えています。
■活動状況
2022年度はU12の子どもたちが約50名、中学生からシニアまでが約30名と80名を超える人員での活動となり、活動日数は204回で累積での参加者数も約4800名近くで、NPOの発足後の8年目で最多数となりました。
参加する子どもたちの数が増え「試合がしたい。練習回数を増やしてほしい」という要望が多く寄せられるようになり活動回数を増やしていきましたが、現場でボランティアでのコーチングをする人数は5-6名に限られているために、想像を絶する負担を強いることになっています。事業の成果は上がっているものの、関わっているスタッフには、このNPOの「理念に対する共有と共感のみ」が頼りという現実があります。
「お金にもならないのに何でこんなことやっているの?」といった疑問を投げかけられたときに「子どもたちだけではなく、大人も生きやすいSDGsが目指す社会を実現したいからです」と回答しても目的にたどり着くプロセスが全く見えない状況では、限られたスタッフに対して「終わりなきマラソン」を強いることになっているように思え「どのくらい続けられるだろうか?」という現実的な問題に突き当たります。
参加する子どもたちの経済的な負担を増やすことなく解決する手段を構築することは大変に難しいと思いますが、今後も努力と知恵を絞りたいと思います。
U12の活動ではフットサルの大会や8人制の練習試合など対外的な活動回数も飛躍的に増えました。U9のカテゴリーではかなりの成果も見えて子どもたちの積極的な姿勢も見えましたが、その一方で「慢心」といった様子も見られましたので、このNPOの「理念」である「サッカーを通じた生涯の人間性の成長」から外れないように指導することの難しさも実感しました。
また、社会人チームの成績は全国クラブ選手権では1回戦で敗退したものの、千葉県社会人3部リーグでは4勝1敗1分でブロック2位という結果でしたが、運営面などでの負担が特定の個人に集中するなどしていてU12と同じように「理念」を共有して体現していくことの難しさを再認識することとなりました。
新たな試みとして自由参加による「親子サッカー大会」を2回ほど開催しましたが、思った以上の保護者の方たちの参加もあり好評でしたので今後も定期的に開催したと思います。
■助成金申請の結果
2019年に「三井物産環境基金」および「地球環境基金」に「自然と生き物をテーマとした環境学習の実施」というテーマで応募しましたが、いずれも不採択となりました。「昆虫教室の継続性には意義を認めるが、地球環境に直結するには距離がありすぎる」「既に定着した虫に親しむ活動の継続であり、環境教育としての広がりが見えにくいことから、助成の優先度が低くなった」などが不採択の理由でしたが、「環境保全に直結するイノベーションの開拓」や「人間の経済活動とつながった環境保全活動」に予算をつけるというようなニュアンスがうかがえ、資本力の無い市民活動レベルのNPOにはかなり高いハードルと感じられました。
2019年の5月に国連の「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)から「人間の経済活動の影響により100万種の生物がこの数十年の間に絶滅の危機にある」と発表されましたが、ほとんどニュースにもならず、その後、北アメリカ、アマゾン、オーストラリアで大規模な森林火災が発生し、さらにアマゾンの熱帯雨林は1分毎にサッカーコート1.5面分が消滅している現状に対してもほとんどの人間が関心のない状況のなかで、今なお「経済発展=環境保全」の成立を求めるのは不可能ではないかと思われます。人間中心の教育ではなく「小さな生き物目線からの環境教育」を通じ「一種だけでは生き残れない」という自然界のモラルへの「気づき」の重要性を理解いただけないのは大変に残念な結果でした。
1982年生まれ
東京大学教養学部卒業
特定非営利活動法人まつどNPO協議会 副理事長・事務局長
松戸市社会教育委員
NPO法人名 | NPO法人 スポーツ&文化振興協会 |
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理事長 | 藤塚 光慶 |
設立年月 | 2016年1月(任意での活動は1997年より開始しました) |
NPO事務局住所 | 〒271-0077 千葉県松戸市根本452番地 篠崎建物401 TEL:047-369-2133 FAX:047-710-7534 mail:sports.and.bunka@gmail.com bunken@ac.auone-net.jp |
問合せなど担当者 | 理事・コーチ・講師 佐藤 敬 携帯:090-3596-9931 |
設立年月 | 2016年1月(任意での活動は1997年より開始しました) |